株式会社アンドファームユギ

FIOメンバーインタビュー: 山田正勝

2016年07月24日

フィオのウェブの中でもメンバー紹介のページはアクセス数が多く、高齢の方の農業者が多いなか、20〜30代で構成しているフィオには、どんなメンバーが携わっているのか気になる方も多くいらっしゃる様子。そこで、フィオメンバーの一人一人にスポットを当て、それぞれにお話を伺ってみました! 普段は見えないフィオの裏側もちらり、初めて話すエピソードも!?

まず一人目は、これまで経理を担当し裏方としてフィオを支えてきた、山田さんです。
それではどうぞ!


山田正勝

Q1. まず、簡単に自己紹介をお願いします。

こんにちは。フィオの山田と申します。
福岡県出身で、酒はあまり飲めない九州男児でございます。
経歴としては大学卒業後、自衛隊に4年間勤務、その後大学院(社会学部、中退)を経て、超ブラック企業で3年間、働いてました(苦笑)。
そして、3年前からフィオと関わり始めています。
現在フィオの仕事とは別で八王子にて、障がい者の方の介護の仕事をやっています。
農業と福祉の通じるところがあり、日々考えさせられますね。

どうやら最年長らしいですが、中学の友達的の扱いを受けておりますOrz


Q2. 最近気になること、または熱中していることは?

熱中していることですか。う~ん。
これから私がフィオでやっていく企画につながっていくんですが、身体が喜ぶ食事を自分で作って食べています(笑)
最近、特によかったのは酵素玄米です。
玄米を炊いて3日以上、保温のまま置いとくと酵素玄米ができます。腐らないですよ。
思いのほかおいしくて、食べやすくて、ほぼ毎日食べていますね。
あと、玄米と豆乳でヨーグルト作ってます。使う玄米はFIOの大神米です!
もちろんFIOの野菜をふんだんにつかった料理も食べています。
おかげ様で、病気もなく元気に動けていますね。
ただ独り身なのに家で、こんなことばっかりやっていると、大丈夫かと思われてしまいそうですが(苦笑)元気になったので家にこもらず、行動してこうかなと(笑)


Q3. フィオでの役割、仕事は?

経理をやっていた経験から、今までフィオでは財務の仕事を主に担当していました。ただ、つい最近ですが財務の日常業務は、他の方にお願いしてイベントの担当として動いていく予定です。

裏方が多かったので、これからは多くの人達と絡んでいきたいなと思っています!
あとは、やりたいイベントもいくつかあるので、全部実行していきたいですね!
ひとつは近日中に告知します!
フィオ入る前からやりたかったことなので、かなり熱いですよ(笑)


Q4. フィオのメンバーになったきっかけは?

きっかけ自体はシンプルで、農業や食事を通して、まちづくりをしたいと行政の窓口で話していたところ「フィオという若手農業集団があるからと行ってみたら?」と紹介を受けました。それで、たまたまフィオに財務が分かる人がいなかったので、経験者の私にお声がかかり、何度か話すうちに、一緒にやっていこうとなりました。

ちなみにフィオメンバーの全体のイメージは、
なんだかんだ、思いやりのある寂しがり屋集団です(笑)

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Q5. フィオのここがステキだ!

ここがステキ・・う~ん、どこだろう(笑)
強いて言うならば、自身の生き様を、再確認できる場所だと思っています。

フィオには、自分のやりたいことを提案すれば、やらせてもらえる風土があります。
とはいえ、ノリ的な「これやってみたいな~」的な感じだと、バンバン指摘されます・・・。しっかりと計画を立てて、事業性を確保した提案をする必要があります。当たり前ですが。人が足りず、自分ひとりで準備することも結構あります。
なので、やりたい事がある時は、かなり覚悟をもって提案してます(笑)

ただ、覚悟が強ければ強いほど、メンバーが不思議と支えてくれるんです。

例としては、私が企画させていただいた「畑コン」もそうでした。
必死で考えて、その想いをみんなに伝えていったことで、みんなが動いてくれました。
全員が本当に損得勘定なしで、ただ仲間として手伝ってくれるんです。
おかげ様で、4回も続けることができましたし、だんだん参加者が増えていくようになりました。
ただ、僕が途中でだらけたり、意識がずれるとシバかれるんですけどね(苦笑)
でも、それでさえも自分にとっては大きな学びになっていて、仲間の存在をありがたく感じます。畑コンは、懲りずに続けていきたいですね~。

農業というと、スローライフのような穏やかなイメージを持つ人もいるかもしれないけど、
フィオは、それとは真反対の世界にいるなって感じます(笑)
厳しいですけど、突き詰めていけば、フィオの仲間と一緒にそれ以上のものが得られると感じています。

大変だし、まだ事業としての答えがでていない事もありますけど、
挑戦していくほど、フィオの可能性を感じることができますね!


Q6. フィオのメンバーとして、これを形にしていきたい!ということは何ですか?

ちょっと長くなりますが、いいですか?(笑)

これは、フィオの入った時から、他のメンバーには言ってるんですが、「地域社会の中で循環型の実体経済の成功モデル」作りたいんです。うん、自分で言ってて、ピンとこないですね(笑)

昔から社会的活動がしたくて、いろんな職場やいろんな団体に所属し、ひたすら勉強してきたんですが、学べば学ぶほど、社会構造の理不尽さに絶望しました。

社会問題のすべてに資本(お金)が構造的に絡んでいるです。
それが実体経済ならいいんですが、金融や投資のマネーゲームに振り回されて、国レベルで崩壊してしまうリスクがある。
資本主義そのものはメリットも多く、否定するつもりはないのですが、現行の制度だけだと、資源や自然環境が長期的には枯渇することが分かりました。
現行制度を補完できる実体経済の仕組みを創る必要があると思うんです。

私が好きな学者に、ヘイゼル・ヘンダーソンさんという方がいらっしゃるんですけど、その方の著書『地球市民の条件』の中で、自然を基盤とした継続性のある経済モデルを提案していて、それに感銘を受けました。

私は、まず地域レベルで衣食住の環境、教育、福祉、文化、防災、エネルギーなどの分野の事業性と継続性を生み出し、それらを地域内で循環させる仕組みが必要なんだと考えています。

そしてそれらの仕組みの根底にあるのは、人の命を守っていく農業であり、食事だと考えているんです。
そこから始めないと確固たる実体経済が成立しないなと。
だから、フィオに入りました。
幸運にも仲間がいることに本当にありがたいなと思います。
(考え方は、メンバーそれぞれ違いはありますが)
まずは、農業という実体経済で、まさに地に足を付けた活動をしていきたいなと。

僕らフィオはまだまだ未熟な集団ではありますが、それぞれが夢を掲げて、遊びもせず、ただひたすら前に進んでいます。この先、フィオの地域で果たす役割もきっと大きくなると思っています。

そして同じような、似たような意識を持つ方が八王子に沢山いらっしゃるので、僕らも外にでて、地域社会の中で農業を盛り上げたいと思ってます!